TriCaster40 Lesson 11 「クロマキーとバーチャルセット」
TriCaster40 Lesson 11 「クロマキーとバーチャルセット」
TriCasterのクロマキー機能とバーチャルセットについてご紹介します。TriCasterにはリアルタイムで利用できるクリマキー機能が用意されています。今プログラム出力されている映像、こちらDDRの映像になるのですけれども、DDRの画像や入力されているカメラの映像、こういった映像のクロマキーをリアルタイムに掛けることができるようになっています。グリーンバックですとかブルーバック、色は何色でも抜くことができますが、今はグリーンバックを利用しています。
実際にどのようにクロマキーを利用していくかと言いますと、今回はDDRの映像でクロマキーを利用しようと思いますが、この各チャンネルの右上にある設定ボタン、こちらをクリックしまして、クロマキーの機能にアクセスすることができます。入力の設定の横にLiveMatteという機能がありまして、こちらのタブをクリックするとクロマキーの設定を加えていくことができるようになっています。まず最初に抜きたい色を選択しておくことができるようになっていまして、このLiveMatteの機能の一番上にあるColorというボックスです。こちらを利用して、スポイトのマークをマウスボタンでクリックしたままドラッグすることで画面上から抜きたい色を選択することができるようになっています。今回は背景のグリーンを抜きたいのでグリーンの部分までマウスカーソルを持って行ってここでマウスを離すことでグリーンを抜き取って透明にしていくことができるようになっています。
抜け具合はその下にあるパラメーターで変更していくことができまして、Toleranceのパラメーターをマウスでドラッグすることで抜ける色の範囲を広げていくことができるようになっています。選択したグリーンから近い所から段々遠い色まで、抜け具合を調整していくことができるようになっています。その他にもSmoothnessの設定ですとか、あとはSpill、にじみの補正、そういったようなパラメーターも付いていますのでこちらを合わせて設定していくことでより綺麗なクロマキーを実現することができるようになっています。こちらの数値についてはマウスで左右にドラッグすることで数値を変更したりですとか、1回クリックすることで数値を変更したり、あとはシフトキーを押しながらダブルクリックことで標準の値に戻したりすることができるようになっています。この操作は全てのパラメーターで共通する操作になります。あとはクロッピング機能、こちらも用意されていまして、クロップを使うと画面を端から切っていくことができるようになっています。
クロマキーで背景を抜くことができましたので、次に背景を合成していきたいと思います。他の映像と合成する場合にバーチャルを利用しまして合成をしていくことができるようになっています。どのように合成していくかと言いますと、スイッチャーのこのV1からV4のボタン、こちらに対応してバーチャルセットのバーチャルインプットタブというのを利用します。下にV1からV4までタブが用意されていますけれども、こちらで映像同士の合成の設定をしていくことができるようになっています。
実際にではV1の設定を行っていきたいと思うのですが、こちらのV1のタブとスイッチャーのV1のボタンが対応していますのでプレビューにバーチャルセット1番を表示しながら合成していきたいと思います。標準の合成はこちらのABと書いてあるアイコン、こちらが標準的な合成の設定になっていまして、Aチャンネルの映像がBチャンネルの前に表示される設定になっています。今回は前に出したい映像がDDRのチャンネルなのでInput AにDDR、それから背景をInput BこちらをNet1にしていますのでPCの画面が背景に出るようになっています。例えば背景画像を違うものにしたい場合、グラフィックにしたい場合はInput Bをグラフィックに変更することで背景だけを変更することができるようになっています。こちらで前に来る映像と後に来る映像を変更することができるようになっています。単純に2つの映像を合成するだけではなくて、バーチャルセットを利用してより豪華な効果を出していくことができるようになっています。
TriCasterの中には標準でスタジオセットが入っていまして、こちらのバーチャルセットのタブの中にある設定ボタン、左上に歯車のボタンがあるのですけれども、こちらをクリックすることでTriCasterの中に入っているバーチャルセットを読み出すことができるようになっています。スタジオセットがたくさん用意されていまして、被写体とあとバーチャルのモニターをリアルタイムに合成していくことができるようになっています。セットのパターンは複数あるのですけれども、1つのセットに対してアングルが複数用意されていますのでカメラのアングルにあったセットを読み出していくことができるようになっています。例えば正面向きの映像であれば、センターのバーチャルセットを選びましてOKボタンを押すと、このようなスタジオセットの中にInput AとInput Bの素材をリアルタイムで合成させることができるようになっています。
実際にはこちらのバーチャルセットは読み込まれるとアイコンが4つ出てくるのですけれども、人が書いてある部分にInput Aのチャンネル、それからBと書いてあるモニターにInput Bのチャンネルがアサインされるようになっています。このアイコンが4つ並んでいるのですけれども、クリックするとスタジオの寄り引きができるようになっています。各アイコンの上に数字が書いてありまして、こちらにズーム率を設定することができます。例えば40%ズームすると、ズームの率を変えてプリセットしておくことができるようになっていまして、40%のズームから3番目のアイコンの66%のズームといった形で特定のズーム率の所へジャンプさせることができるようになっています。それから左にあるAnimate Zoomボタン、こちらをONにしますと時間が設定できるようになっていまして、ズームする時間というのを決めることができます。例えば5秒を選択すると、今0%ズームの状態になっていますけれども、例えば66%ズームのアイコンをクリックすることでAnimate Zoomで決めた5秒の時間で寄り引きのアニメーションができるようになっています。こちらの操作も任意なスピードで動かしたい場合にはズームのバーが用意されていまして、マウスでドラッグすることでズームイン、ズームアウトを任意の速度とタイミングで実行することができるようになっています。
バーチャルセットのボタンは4つ用意されていますので、複数バーチャルセットをセッティングしておいて、例えばバーチャルセットの1番をプログラムアウトにしておいて、違うチャンネルに全く違うバーチャルセットを用意しておいてスイッチャーで切り替えていくことができるようになっています。それから各バーチャルセットのタブについては、Input AとInput B以外にOverlayというチャンネルが用意されていまして、こちらでバーチャルセット毎に違うオーバーレイ、タイトルを用意することができるようになっています。通常タイトルをオーバーレイしたい場合にはこのダウンストリームキーを使うのですけれども、ダウンストリームキーをONにしてタイトルを乗せた場合、例えばこういったロゴなんかを乗せる場合ですね、位置を調整して決めておいてもスイッチングした場合に同じタイトルが乗ったままの状態になってしまいます。例えば「NewTek」ロゴ、今乗っかっているのを、このバーチャルセット1番の時だけ出したいといった場合ですね、そういった場合にはダウンストリームキーを使わずにこのバーチャルセットのタブでグラフィック2(GFX2)をオーバーレイに選択してTAKEしておきます。そうするとこのバーチャルセット1番の時だけロゴを出しておくことができます。こうしておくことで違うバーチャルセットに移動した時にはロゴが乗っていない状態というのを作り出しておくことができますので、セット毎に違うロゴをアサインして表示・非表示させることができるようになっています。
バーチャルセットについては4つまでプリセットできましたけれども、これでも足りないような場合にはメディアプレイヤーと同じように左側にプリセットボタンが用意されていますのでバーチャルセット1番のプリセットを2番という形で複数のバーチャルセットを登録しておくことができますので4つで足りないような場合には複数のプリセットを使って更にたくさんのバーチャルセットを用意しておくことができるようになっています。番組前にバーチャルセットを用意しておくことでライブのカメラ映像とバーチャルセット間もスムーズにスイッチングすることができるようになっていまして、セットを利用する場合と、あとはピクチャー・イン・ピクチャーを作りたいような場合にも利用することができるようになっています。
最後にピクチャー・イン・ピクチャーを作ってみたいと思いますが、バーチャルセット2番にピクチャー・イン・ピクチャーのタイプを作っていきたいと思いますのでバーチャルセットの2番をプレビュー表示させておきまして、設定ボタン、この歯車ボタンからこのA over Bという標準のセットを読み込ませておきます。そうすると今Bチャンネルの映像の上にAチャンネルが乗っかる状態になっていまして、ここでクロマキーを切るとBチャンネルのコンピューターモニターの上にDDRが全面で今乗っかった状態になっていますけれども、このInput Aの右側にある矢印ボタン、こちらを利用して入力されている画像のサイズを調整することができますので小さくしてあとは矢印で位置を調整してピクチャー・イン・ピクチャーを作っていくことができるようになっています。更にこの映像はカメラの映像でも利用することができますので、例えば今DDRになっていた所をカメラの1番に変更してリアルタイムの映像をピクチャー・イン・ピクチャーさせたりすることもできまして、今ご覧頂いているようなプレビューウインドウに今出ているようなプレゼンテーション、PowerPointの映像の中に出演者がピクチャー・イン・ピクチャーする、こういったような設定をたくさん作っておくことができます。これもバーチャルセット毎に設定を替えることができますので右下のパターンですとか左下のパターン、複数セットしておくと便利に利用することができます。
バーチャルセットを利用することで絵作りを簡単にできますので是非こちらは使っていくと番組をより豪華にしていくことができるようになると思います。これでクロマキーとバーチャルセットについての紹介を終わります。
アカリク Vol.5
https://acaric.jp/event/pages/techtalk_05/
2015年11月6日(金)
現場入可能時間 13:00 ~
配信開始予定時刻 16:30
開演 17:00~18:30
開催場所
「ヤフー株式会社」東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー
■登壇者
トレンドマイクロ株式会社
担当課長代理 兼 TrendMicro Security Incident Response Team チーム技術統括責任者
六宮 智悟 様
(ロクミヤ チサト)
ヤフー株式会社
システム統括本部プラットフォーム開発本部
セキュリティテクノロジー部?セキュリティプラットフォーム
南場 勝規 様
(ナンバ カツノリ)
ソニー株式会社
情報セキュリティ部
セキュリティ・プライバシー推進グループ
田中 甫 様
(タナカ ハジメ)
ソニー株式会社
情報セキュリティ部
セキュリティ・プライバシー推進グループ
堀田 綾美 様
(ホッタ アヤミ)
■ニコ生アカウント
下記IDとパスになります。
ID:52188189
アドレス:kousaki-j@acaric.co.jp
パス:xogznh4c
■備考
今回の会場はヤフー様です。
映像は、HDMIのスプリッター分岐 (できなければ再撮影)
音声は、スピーカーをガンマイク狙い
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